アスベスト、立体駐車場で基準の160倍…東京・千代田区
建築基準法で定める新築時の基準の約160倍にあたるアスベスト(石綿)が東京都
千代田区内の機械式立体駐車場で検出されていたことが30日、分かった。
このほか14基の駐車場でも基準以上の石綿が検出されており、区は近く、同法に基
づき、所有者に飛散防止策を指導する方針。
立体駐車場は耐火材がむき出しの状態で設置されていることが多く、一般の建造物よ
り石綿飛散の危険性が高いとみられているが、国土交通省が都道府県を通じて実施する
民間建物の調査の対象外。
石綿が耐火材として多用されていた1950年代半ばから80年代後半までに建てられ
た機械式立体駐車場は全国に2万8000基以上あり、専門家からは「早急な調査が必
要」との声があがっている。
基準の160倍の石綿が検出されたのは、68年築の機械式立体駐車場(4階建て)。
鉄骨の耐火被膜や機械のブレーキ部品などで採取した検体総重量の16%に、石綿の一
つ「クリソタイル」が含まれていた。
これを受け、区は区内の主な立体駐車場管理会社5社に調査を依頼。
この結果、2社の計409基のうち少なくとも15基では基準の10倍以上の石綿が検
出されたが、残る3社は「調査していないので対応できない」としている。
広瀬弘忠・東京女子大教授(災害・リスク心理学)は「石綿含有の既存建物に関する
現行法は、解体時のリスクにしか対応しておらず、立体駐車場のように通常でも危険性
のあるケースは想定していない。
まずはすべて調査を行い、最低限必要な対処をすべきだ」としている。
by 読売新聞
by自分工房
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